日本人の勝算


資本主義×高齢化×人口減少

小西美術工藝社社長 デービット・アトキンソン
発行所 東洋経済新聞社

今月の初めにこの本をジュンク堂で見つけて買いました。
デービット・アトキンソン氏は、以前「新観光立国論」を2015年6月に著され、その時に私は関心を持ちました。彼はもともとゴールドマンサックス(米国の証券会社)に勤務され、その後小西美術工藝社に入社され、2011年に、社長を就任されたイギリス人です。
2012年当時、日本の観光業は低迷しており、海外からの観光客は1000万人にも満たなかった。それで彼は、日本には観光してもらうことができるたくさんの文化や歴史等の財産があるのになぜそんなに海外からの観光客が少ないのか、高齢化が進む日本では成長が期待できるのは観光業であると、この「新観光立国論」を著されました。2018年は海外からの観光客は、ちなみに3000万人です。
今回、日本人の勝算で著されていることは、「最低賃金をUPすること」を重要課題として記されていると私は思います。
そして政府は、継続的に最低賃金を引き上げる役割がある。そうでないと国が破綻すると言っています。そして中小企業を統合しなければならないとも言っています。私はこの本を読ませて頂き、日本の最低賃金を引き上げ、そして社員の給料を引き上げることが高齢化、人口減少の日本にとって最重要課題であることが分かりました。
現在、日本の一人あたりの所得はシンガポールに負けています。昨年10月にシンガポールに行きましたが、その発展ぶりは目を見張るものでした。人口が減少し、高齢化が進み、小企業が多いのでは国際競争力に勝てません。だんだん衰退の道を歩んでいきます。
私は、デービット・アトキンソン氏がこの本で述べられていることをこれから日本で行わなければならないことだと思います。そして、それと同時にアトキンソン氏は、「労働者のスキルアップが必要です。そして経営者の質の向上のための教育です。(中小企業経営者)社長たちが学ぶべきものは、技術革新の知識と、それを使うメタスキルです。自社の課題にも応用可能な問題解決方法やビジネスモデルの分析です。マネージメントスクールのランキングが第59位とかなり低いことです。」と述べられています。是非この本を一読して頂ければと思います。私も経営者として介護サービスを行っていますが、職員、パートの給料を上げる責任が私にあると確信しています。3K、4Kと言われ、結婚も出来ないと報道された福祉業界で給料と福利厚生と介護の質は、地域一番にしたいといつも思っています。この本を読むことができ、たいへん感謝しております。
ぜひ、中小企業の経営者と職員にお勧めの本です。

H31年2月9日
笹山 周作

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