笹山 理事長

社会福祉法の改正について

今回の社会福祉法の改正について、私の意見を述べたいと思います。その前に、日本で初めて介護保険法が成立した1997年の時点での介護保険法の基本的な考え方について少し言及したいと思います。

介護保険法成立時の介護保険法は、在宅中心主義を掲げました。なぜ在宅中心主義を掲げたかと言いますと、私の推測ですが、スウェーデン、デンマークを参考にしたからです。この時に最大の誤りがあったと思います。なぜなら、日本の家庭はどこの家庭も既に核家族が進んでいて都市に人口が集中していました。介護において、最も重視すべきことは重度の認知症の人や要介護度 3.4.5 の重度の人をどうするかをよく考えることではなかったかと思います。

GRITグリット(やり抜く力)

最近、GRIT(やり抜く力)アンジェラ・ダックワース著 ダイヤモンド社発行の本を読みました。

この本は、私のような凡人に勇気を与えてくれます。そして、子育てにもたいへん役に立ちます。(やり抜く力を持った子供にすることができます)なぜなら、もって生まれた才能よりも「やり抜く力」が強い人が成功するということだからです。

この「やり抜く力」は何かと言いますと、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っているということです。

播磨介護技術競技大会 HCC

10 月 1 日に播磨介護技術競技大会(HCC)をサンライフ御立の1階地域交流フロアーで開催しました。今回 45 名の参加者と多数の見学者(約 50 名)の方によって成功裡に終わることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜と深く感謝申し上げます。
私はいつも介護報酬及び利用者様の利用料は何のために頂いているのかを考えます。それは介護サービスをすることの対価として頂いているのです。そのためには、介護サービスの質が良くなければなりません。介護の質の向上と人材育成が介護の現場において最も大切なことです。書類を書いたり、加算や減算のために介護報酬を頂いているわけではありません。現場に注視し、現場を大事にし、職員と共に介護の質の向上に努めたいと思います。

日本人の心配性について

安倍首相が、消費税引き上げを 2 年半延期するとの発表をしたとのことですが、それは自民党が選挙に勝つためには正しい決断だと、私は思います。そして、衆参同日選挙を行うことは、自民党にとってもっとも正しい選択と考えますが、今回は参議院選のみなので、どれくらい勝てるか私にはわかりません。今後、財政出動を、数十兆円することになると思いますが、財政出動についてですがこれは一時的なカンフル剤で、あとはだんだんしぼんで行きます。これから日本に必要なのは、規制改革と構造改革です。一億総活躍社会にするために、何が必要かを考えて政策を打ち出さなければなりません。